「1つ思ったことがある」
「なんだよ」
「当初、ヤマトとは何か。今そこでヤマトに関して何が起きているのかが気になったのだ」
「それにどんな意味があるの?」
「そこで問題にされたのは常に『俺のヤマト』ではない」
「『他人のヤマト』ってことだね」
「そうだ。しかし、1/1000のヤマトを買ってしまった瞬間から、実は少し変わってしまった」
「というと?」
「こいつは自分の手で自分のヤマトに仕上げねばならない。しかも、自分のポリシー的に『設定に忠実なヤマト』は絶対に作ることができないし、単に塗らないだけのお手軽ヤマトも作ることができない」
「それってどういうこと?」
「もしも上手く1/1000を完成まで持っていくとしたら、それはヤマトウォッチャーからヤマトプレイヤーに立場を変えることを意味する」
「俺のヤマトを見ろ~、という立場にいずれ変わるということだね」
「というか、建造を開始してしまった今、自分の意識は既に変わりつつある」
「難儀だねえ」
「人はいつまでも同じではいられないのだ」
「18歳の血気盛んな宇宙戦士は娘に糾弾される中年のしおしおオヤジになるわけだね」
「無条件に肯定してくれるのは、独身中年おっさんだけ」
そこで思うこと §
「というわけでそこで思うのは、1/1000ヤマトに関するジレンマだ」
「なに?」
- 一度組み上げないと全体像が見えない
- 組んでしまうと塗りにくい箇所がある
「全部はめ込みなら、完成後にバラすという選択もあるが、一部は接着しながら組んでいるからなあ」
「それだけ」
「いや、船体とか隙間ができるのだ。そのあたりは最初から接着してピッタリ組んでいけば良かったと思う」
「なぜ接着しなかったの?」
「説明書は、側面を取り外して艦載機格納庫が見える構造に作るように書かれているからだ。全体像が見えないうちはそれに従って組むしか無い」
「今はどう思う?」
「格納庫なんて無視して、みっともない隙間が見えないように組みたいよ」
オマケ §
「なぜ格納庫を無視したいの?」
「艦載機は小さすぎてまず塗れないから。しかも数が多すぎて、無理をして塗っても限界がある」
「ぎゃふん」
オマケ2 §
§ You can make it Climbing high. より
中には30年ぶりにプラモデルを買ったと言う方もいて
近年のプラモデルの進化に驚いているようです。
特にパルスレーザー砲身の細かさにいささか戸惑っていたり
失敗を恐れている方が多いように感じました。
「ふふふ」
「なんだよ」
「真の恐怖は細さには無い」
「は?」
「細すぎて折ってしまうのでは無いかと恐れる人がいるかもしれない」
「だろ?」
「しかし、真の恐怖はそこには無い」
「どこだよ」
「まず小さすぎて指で上手くつまめない」
「はは」
「そしてピンセットでつまむと、そのままポーンとどこかに飛んでいって見つからない」
「おーい」
「見つからない以上、宇宙の彼方に飛んでいったのと同じだ」
「宇宙キター!」
「あとね。パルスレーザーは細かすぎて作りきれないと思ったら、被弾して半分ぐらい潰れているガミラス本土決戦仕様で作っちゃう手があるかも」
「おいおい」
「ってか、こっちは作り切れていないよ!」
「ひ~」
オマケ2 §
§ You can make it Climbing high. より
よく振らないと缶の中に沈殿したつや消し顔料だけが出て
凍らせたように真っ白な“フローズン・ヤマト”になってしまうのでご注意ください。
「おお! 2199第3話のワープ直後のヤマトができる!」
「いい加減にしなさい」
「まあ、自分的には筆塗り派だし、2199ヤマトも筆塗りで行ける見込みなので、缶スプレーは使わない見込みだけどな」
「もしも、筆塗りで良くないケースが発生したら?」
「新規に缶スプレーを買いそろえる財力も無いから、コンプレッサーを持ち出して吹くさ」
「財力に意味があるの?」
「いい質問だ。普通の塗料瓶を買うのと缶スプレーを買うの、どこが違うか分かるかい?」
「どこ?」
「普通の塗料瓶は簡単に混色できるが、缶スプレーだと難しい。何しろ塗料だけ取り出して混ぜられないからな」
「だから、缶スプレーにすると揃える色のバリエーションがもっと増えるわけだね」
「そうだな」
「缶スプレーで混色することは絶対できないの?」
「いい質問だ。実は蓋に吹いて色を混ぜるというテクニックが無いことも無いが、それではせっかくの缶スプレーのメリットが生きない」
オマケIII §
§ You can make it Climbing high. より
部品注文も昔と違い「バンダイホビー・プロショップ」に行けば店頭で注文するだけで取り寄せることが可能です。もちろんネット注文も可能です
「これはいいことを知った」
「そうか」
「意外と部品注文ってめんどくさいんだよね」
「どこが?」
「XX円の切って同封とか書いてあって同封して申し込むだろう?」
「うん」
「する『値上がりしたのでもっとください』と言ってくる」
「ぎゃふん」
「しかし、リストを見て驚いた」
「なぜ?」
「何と荻窪にも『パーツステーション』マーク付きの店舗があった。『おもちゃクラブKiya』場所はなんと駅の目の前のビル。何回も横を通ったよく知っている場所。そこでパーツが手に入るとは思わなかった。目から鱗だ」
「そうか」
「でも、下北沢のサニーも『パーツステーション』マーク付きなんだよな。どっちが便利かよく考えてみないと」
「どっちが便利なんだい?」
「世田谷方面はプロのタクシー運転手でも迷うほど込み入っているからなあ」
「荻窪は?」
「そっちは簡単。青梅街道にさえ出られればまっすぐ行くだけ」
「なぜそういう差があるの?」
「下北沢に大きな道路は要りませんと言って反対する連中がいるからさ。だから便利な道路が通ってくれない」
「大きな道路は通らない方が嬉しいよね」
「それは既に大きな道路が通っている地域で言うと半殺しにされる言い分だぞ。おまえらも大きな道路を受け入れて、俺達の痛みを分かち合え! って」
パーツステーションでの注文より
パーツステーション経由でパーツ注文すると、郵送よりも早いですか?
投稿者:匿名
回答
多分確実に早いです。私は最短三日で来ました。但し、パーツ代と送料の他に手数料が掛かりますよ。
( 津 )
弊社相談センターからお店には、ご注文を受けてから営業日1週間以内にお届けしております ので、お客様が郵便でお申し込みされるより、お届けが若干早いです。ただし、夏季および 冬季長期休暇明けなどはいつもよりもお時間がかかります。ご承知おきくだされば幸いです。
(相談センターからの回答)
「"多分確実"には笑った。曖昧なのか確実なのか分からないぞ!」
「確実だとは思っていても自信が無かったんだよ」
「しかし、これで安心してパルスレーザーを宇宙旅行させられる」
オマケは遠くなりにけり §
§ You can make it Climbing high. より
ヤマトファンの中には昭和の“ヤマプラ”以来、プラモデルから遠ざかっている方も多いのが現状…
「それはあるかもしれない。モデラーの属性を持ち続けている人もいるけど、どちらかといえばそれはワンフェス的なイベントでのみ見られるような気がする」
「君はどうなんだい?」
「ファインモールドのナノ・ドレッドも知っているからパルスレーザーの細さには驚かない。パルスレーザの先が太くなっているのは驚くけどね」
「他には?」
「一応、ガンプラも少しだけ知っている。おそらく最後に買ったのはMGの∀ガンダムだと思う」
「それで終わってしまったのは理由があるのかい?」
「MGの∀で、ガンプラの可能性と限界の両方が見切れてしまった気分になったからかな」
「まだ手元にあるの?」
「塗らないで組んだだけの∀が正座してガラスケース内にいた。なので、それでは足が痺れると思って最近直立させた」
「模型の足は痺れないって」
「まあ、せっかくあるのだし、このまま好き勝手に塗ってもいいかもしれない」
「ひ~」
「あとは、MGのMS06F2も組んだだけのものがある。これもそのうちに好き勝手に塗るかな」
「全く新キット要らずだね」
「溜め込んだキットを1つ1つ完成させていくだけで当分新しいキットは買わなくて十分だよ。かなりの数のキットを既に処分したにもかかわらず、だな」
「金を使わないとは、模型産業の敵だ」
「いやいや。必要な塗料とか道具とかパーツ類は買うぞ」
「なぜ未完成キットばかり多いの?」
「子供の頃は欲しいものがほとんど買えなかった。その怨みで、大人の財力を投入した。まあ、無限の資金は無いのでそこでの制約はあったけどな。でも、ブルマークの復刻ポインターで夢が冷めた」
「なぜ冷めたの?」
「作ろうとしても作れない。昔の金型は説明書通りに組めないぞ」
「ひぇ~」
「だから、サンダーバード秘密基地が復刻されようと2号が復刻されようともう買わない」
オマケメイクアップ! §
§ You can make it Climbing high. より
特に今回ウエザリングに使用したツールは、僕等男性モデラーよりも経験値的にも、基本的スキルにおいても女性の方がは遥かに上だと思います。本来のアイシャドウなどは色も豊富で、季節ごとに新色が発売されているほどなので、ドラッグストアーなどで使えそうな色を見かけたら試してみるのも面白いと思います。
作品だけでなく模型としてもリメイクされた1/1000ヤマト。是非この機会に皆さんも組み立てみてください。
「つまり、女性のメイクの道具を使うだけに、リメイクされたヤマトに似合うわけですね?」
「いや、それはかなり違うと思うぞ」
「ところで、アイシャドウはぜひ地上車両に」
「なぜだよ」
「アイシャドウモービルって呼べるからだよ」
「ぎゃふん」